日経平均14,000円水準はどうみれば良いのでしょうか

2007年年末15,308円で終えた日経平均株価は、2008年に入ってからも下落を続け、1月11日終値14,110円と14,000円をうかがう展開になっています。
これはどのように考えれば良いのでしょうか。なかなか難しい問題です。とりあえず自分の考えを書き出している内にさらに良い考えが浮かんでくる場合もありますので、今の自分の考えを書いてみると、個人的には日経平均株価は現在調整局面に入ってはいるものの、2003年4月に7,831円をつけて以来の長期的な上昇トレンドはまだ崩れていないと考えています。

・Yahoo! finance 日経平均株価
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=998407.o&d=c&k=c3&a=v&p=m130,m260,s&t=5y&l=off&z=m&q=c&h=on


そう思っている理由は以下の通りです(引用が長くなってしまいません)。問題は海外経済の拡大ペースをどうみるかですか、いろいろ資料を読んでいる内につかれてきましたので、今日はこのくらいにします。


日本銀行金融経済月報(2007年12月)(抜粋)
http://www.boj.or.jp/type/release/teiki/gp/gp0712.htm

「わが国の景気は、住宅投資の落ち込みなどから減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大している。
輸出や生産は増加を続けている。企業収益が総じて高水準で推移する中、設備投資も引き続き増加基調にある。また、雇用者所得が緩やかな増加を続けるもとで、個人消費は底堅く推移している。一方、公共投資は低調に推移しており、住宅投資は大幅に減少している。こうしたもとで、原材料高の影響もあって、企業の業況感にはやや慎重さがみられている。
景気の先行きについては、当面減速するものの、その後緩やかな拡大を続けるとみられる。
すなわち、輸出は、海外経済が全体として拡大するもとで、増加を続けていくとみられる。また、設備投資や個人消費も、高水準の企業収益や雇用者所得の緩やかな増加を背景に、増加基調をたどる可能性が高い。住宅投資は、当面低調に推移するものの、次第に回復へ向かうと予想される。こうした内外需要の増加を反映して、生産も増加基調をたどるとみられる。この間、公共投資は、減少傾向で推移すると考えられる。」


・日本貿易会新「貿易立国」をめざして(抜粋)
http://www.jftc.or.jp/shosha/publish/2008_01_foreign.html

「日本の経常収支は、貿易収支・サービス収支・所得収支の3分野全てにおいて経常収支を拡大させる方向にあり、2002年度以降急速に黒字幅が拡大した。さらに今後5年〜10年前後に関しては、世界経済が深刻な不況に突入しなければ、高水準の研究開発投資に支えられた日本メーカーの競争力向上とアジアを中心とした海外事業活動の活発化、海外金利上昇により、経常収支黒字は増加傾向を辿る可能性が高い。」