総合商社中間決算発表、各社好調

総合商社各社の08年3月期中間決算が出揃いました。主に原材料価格の上昇に支えられ、好調な決算です。


(08年3月期中間決算税後損益)
三菱商事 2,377億円
三井物産 2,519億円 
住友商事 1,120億円
伊藤忠商事 1,170億円
丸紅 803億円
双日 354億円


08年3月期中間決算の数値を、04年3月期本決算の数値と比較してみます。


(04年3月期本決算税後損益)
三菱商事 1,160億円
三井物産 684億円 
住友商事 666億円
伊藤忠商事 -319億円
丸紅 346億円
双日 -336億円


08/3中間決算は、04/3通期決算より良いです。全社軒並みそうです。今は、昔12ヶ月間で稼いだ税後利益を、3ヶ月間で稼いでいる計算です。わずか4年前のことなんですが。すごいことです。

当時、ここまで利益を計上出来るようになるとは思いもしませんでした。当時は不良資産の処分が大分進んで財務体質の改善が進むも、まだまだ世間では、含み損がいくらあるのか話題に上ることがある時代。各社、事業毎のリスク・リターンを計算し、拡大すべき事業、現状維持の事業、撤退すべき事業といったポートフォリオの明確化を進めていました。三菱商事が一番先行していた印象があります。そんな各社の努力が実り、市況の変化にも大いに助けられた結果、今の業績があるのだと思います。

市況の変化もすごいものがあります。当時は川下優位でした。今では、原油一つとっても一バレル90ドル云々です。ただ、お取引してくださるお客様が多方面で多くいらっしゃることが、総合商社の最大の持ち味であることは今も昔も変わらないと思います。将来、変わるものと変わらないもの。しっかりと見据えることは大切だと思いました。